オーナー阿南美和の事ごと
花草使い人 阿南妙和
「花・食・泊 花琳舎」のオーナーをしております阿南美和です。
先般、大分合同新聞社さんでお店をご紹介していただきました時に、
華道家としての私についてもお話をさせていただきました。
実は、華道家として生きることは私の長年の夢の一つです。
「花琳舎」開店の際、お店の特徴をだすためでもありましたが、
お客様にお花を楽しんでいただきたいという思いもありました。
それで「花琳舎」にも「花・食・泊」と付けたのです。
お花は18歳の頃から習い始めました。井上春苑という良き師にも恵まれ、
「花のこころ」を学びました。小原流です。その特徴を端的に表現
すれば「古典と革新」、ゆるぎない型をもちながらその時々の美しさを表現
する、そういう捉え方をしています。
自分が生まれ育った土地柄、そこにある花や草や樹木、石や貝殻など、
子どものころから慣れ親しんできた物を、私のお花の材料にするのは、
その季節その場所で人知れず、でも力強く生きている野辺の草花に、
その時々の美しさを強く感じるからです。その生きる姿にいつも感動している
からです。その美しさ力強さを、様々な場所や空間と調和させながら活かして
いきたいのです。凛としたたたずまいのお花一つで、お部屋に豊かな表情を
生む出すことができるのです。芸術作品との調和も面白いですね。
こうしたことが小原流の特徴を表現することにもつながっていくと
信じています。
追伸
写真は、2013年9月大分市のブリッジさんでの個展の時のもの。
病気治療後のことであったので、ヘアースタイルも超ショート。
友人の画家である山口正文さんの作品に、小さな黄色い野辺の花
を対峙させました。私自身はとても気にいった作品なのです。